園の取り組み

職員の資質向上のための研修

職員の資質向上のための研修を体系的・計画的に実施しています。法人では新任、中堅、幹部、会計に区分し、年1回の研修が実施されています。また、施設内においても職員の経験年数に応じて、新任職員研修、2年目職員研修、心のケア講座(3年目職員)、コモンセンスペアレンティング研修を通年で実施し、スキル向上を目指しています。さらに職員一人ひとりが年間の研究テーマを設け、そのテーマの理解を深めるため、県内外問わず、多くの研修に職員を派遣しています。
様々な研修で得た学びと気づきを、子ども達との生活に活かしています。

ボーイズタウンコモンセンスペアレンティング®

熊本天使園では、日本ボーイズタウンプログラム振興機構からの正式なプログラム提供とスーパービジョンを継続して受けながら、ボーイズタウンのプログラムとモデルの本質を学び、質の高い支援の提供と高い専門性を生かした支援体制の確立を目指しています。また、子どもと共に過ごし、寄り添い、ほめて励ます前向きな養育を大切にしています。

自立支援 ~巣立つ日のために~

退所後に安心して社会の中で暮らしていく力を育むために、さまざまな形で自立支援を行っています。それぞれの子どもの成長に応じた自立訓練や、自分の将来を具体的にイメージできるように、進路相談を行っています。また、外部の自立支援団体主催の、『自立支援セミナー』等への積極的な参加や、アフターケア支援団体等と連携して、退所後の生活にスムーズに移行できるような支援も行っています。退所後の住まい探しや契約までの支援の他に、進学を希望する子どもには、給付型奨学金の申請なども行います。

食育

毎年、年度初めに食育目標(年間・月間)を決め、給食委員が中心となり、 様々な取り組みを行っています。具体的には、行事食・郷土料理などの食文化の伝承、敷地内で行われる四季折々の野菜、果物の収穫体験、子どもに合わせた調理技術の習得などです。各ホームが参加してカレー作りを競い合うコンテストの開催や、年末の杵と臼で行う昔ながらの餅つきは、特に子ども達が楽しみにしています。熊本天使園では多職種で連携を図りながら、「食べる事は生きること」としっかりと伝え、食の自立を見据えた食育を行っています。

関係機関との連携

児童相談所と日頃から、細かなやりとりをしたり、年2回、定期的に子どもの援助指針についての話し合いを設け、情報共有を図っています。また、学校とは週1回の学習会を通して、施設に関する理解を深めてもらうと共に、子どもの生活状況や課題を共有しています。また、病院とも連携をし、園・福祉・行政・教育・医療が共通の認識に立ち、それぞれが役割分担をし、子どもの支援をしています。

地域貢献

ショートステイ、トワイライトステイの受け入れを行い、地域における子育て支援の一端を担っています。また、地域の保護者向けにボーイズタウンコモンセンスペアレンティング🄬の講座を開催し、地域の子育てに寄与しています。
緑豊かな園庭を開放し、幼稚園の遠足や高齢者施設の花見、小学校の昆虫採集などにも利用されています。